Logicool G910 Orion Spark

G910
Box
2014年の3種類の各社RGBキーボードの内、最後に国内発売となったG910日本語版です。当然ながらLogicoolからレビュー用に送ってくるはずもなく、自腹で入手してます。
Razer Chroma / Corsair K70 RGB がLED以外はオーソドックスなタイプであったのに対して、G910では少し独自路線を打ち出してきた感じですね。





G910 JA
Box Art
さすが日本法人がある会社はパッケージも完全ローカライズ。
当然説明書も日本語です。
このあたりの「安心感」が市場に受け入れられている気がします。
Razer や Corsair を見送っていた人たちの気持ちも理解できます。

中身

G910
Un box
きれいな化粧箱(写真は提灯記事参照)はどうでも良くて、結構重い蓋を開けると裸で梱包されている状態でした。なんか私の入手したものはあまぞnの予約品だったのですが、一回開梱した形跡があったりして少し怪しいのですべてのロットがこうなっているか解りません。

パームレスト部分は骨組が存在しており、取り外し出来るのは「ぺらぺらのカバー」のみ。
一応大小2サイズが同梱されていますが、「無し」で運用することが事実上不可能。
また、キーボード手前はかなり分厚いデザインとなっており、この辺個人的にはちょっといただけません。

ディテイル

G910 logo
パームレストの骨組みにはロゴがわざわざ埋め込まれています。
なんでも手汗をかきにくくするとかなんとか。

G910 USB Plug
USBは1本仕様でした。USB2.0/3.0互換。
これで電力的に間に合っているあたりなかなか凄い。
ケーブルはやや太めですが、布巻ではないビニールケーブルでした。

G910 logo led
なお、G910のロゴは発光しますが、これってよく見ると透過してるんですよね。

G910 logo led
下にiPhoneを置いてみました。
ふーん。って感じ。

ソフトウェア

G910 Logicool Game Software
英語配列ですけど、LED設定になると日本語配列に変化するという凝った作りw

USBをプラグしても標準HIDドライバ以外は何もアップデートされないので、あいかわらず正式名称が「ゲーム ソフトウェア」なのか「ゲーミングソフトウェア」なのか不明なソフトウェアを手動でダウンロードしてくる必要があります。
マニュアルに書いてあるURLはわかりにくいのでメモ:
http://support.logicool.co.jp/ja_jp/product/rgb-gaming-keyboard-g910#download
↑からお使いのOSに合った「ゲーミング(ry」をダウンロード。
Logicool ゲーム ソフトウェア
現時点の最新版は 8.57.145。
さっそくLEDの設定をしてみます。
この時はちゃんと日本語配列になります。

Logicool ゲーム ソフトウェア
8.57.145
Command LED mode
コマンドモード:
プロファイル側の「アクティブキー」と「そうではないキー」の2色指定で細かいことはできませんモード。
Gキーに関してはマクロ単位で着色が別途可能。
また、「ロゴ」のLEDカラーは「アクティブキー」側と同色となる模様。

Razer Synapse 2.0 の 対Chromaに関する問題と同じようにLEDの発光と画面の色がマッチしていない(特に黄色、オレンジ、黄緑系、白)。

Logicool ゲームソフトウェア
8.57.145
Zone LED mode
ゾーンモード:
Corsair(CUE)でいうところの「グループ」を作成し、グループ単位に着色可能。
デフォルトでおおよそのグループが作成されています。
ちょっとUIがとっつきにくい感じです。
コマンドモード以外のモードはプロファイルに依存性が無いので「1種類」しか作れないようです。

Logicool ゲームソフトウェア
8.57.145
Lighting LED mode
照明モード:
ここはグループ化できない以外にゾーンモードと違いが判りません。
こいつもプロファイルに依存しません。

なお、G910ではLEDバックライトの色を変更できないキーが各種存在しています。
上記画面でブラックアウトしているキーはすべて「水色」固定です。
(MRキーだけは「オレンジ」)

もう一つプリセットされた(レインボーとか)があるモードがあります。
がどのモードも「コマンドモード」以外はプロファイルに無関係なのが少し気になる感じ。
たとえば、デフォルト(デスクトップ)では「レインボー」ゲームの時は「コマンド」にしたくても出来ません。(あくまでLEDの話)

G910
コマンドモード以外はデザインが微妙な「G」マークや「G910」のLEDを消灯させることも可能。(正確にはコマンドモードでも消せるが「アクティブキー」も消える)
最近のイメージカラーである水色の発色は非常に綺麗です。

大きさ比較

Corsair K70 RGB
vs
Locgicool G910
でかい。

ロジのGシリーズキーボードはどれも巨大でして、コイツもでっかいです。
幅が多少広いのは許容範囲ですが、奥行と厚みがかなりあるのでちょっと問題。
意匠面が最近のGシリーズのマウスのような「マット」と「光沢」で構成されますが、いずれも塗装ではないようです。
キー周辺のマットな部分もプラスティッキーな素材そのままです。


明るさ比較

Corsair K70 RGB
vs
Logicool G910
Corsair に比べて明るい。
かなりくっきりした感じの光り方をするので Razer っぽい感じです。

Razer Blackwidow chroma
vs
Logicool G910
しかし、Chromaと比べると暗く感じる。
単純にキートップ文字のグリフだったり、キー周辺の透過光の影響かもしれませんが、パッと見はChromaが明るく見えますね。

Razer Blackwidow chroma
vs
Logicool G910
角度を変えて上から見下ろす感じだとはっきり違いが判ります。

Corsair K70 RGB
vs
Razer Blackwidow chroma
vs
Logicool G910
こうして同じ露出で3台並べるとわかり易いかな?
各社光り方に特徴があるので一概にどれが良いかとか言えませんが「キーの視認性」に関して述べると Razer > Logicool > Corsair になります。

変態キートップ

G910
本キーボードの特徴でもある、見たことがない形状のキートップですが、慣れないうちは違和感があるのと、一般的な Cherry軸(互換含む)のキートップに比べトップ部分の面積が大きいのが気になります。
結果、キー同士のクリアランスが狭くなりますので、誤爆の可能性が高まります。
しかし、キートップに変な多面アングルがついているので防止できるという考えでしょう。
気に入らなければ変更できる Cherry互換スイッチに比べ、少しディスアドバンテージかもしれませんね。
また、GキーとWASDには「しましま」のデザインがありちょっと子供っぽい気がするのですがこれってかっこいいですか?。

キーの感触

G910
omron と共同開発という触れ込みの新型メカニカルキーの感触は一般的な「メカニカル」のそれより「メンブレン」に近くなっており、「カチカチ」という音も「スイッチON!」という感触もなく、言われなければ機械式とはわかりません。そもそも金属バネが入っていれば機械式になるの??

まあ、静かなことは静かです。
ストロークも短くなっていますが個人的にはあまりどうでもよいことです。

それはそうと、ファンクションキー越しのGキーはとっさに押せる??

メディアキー周辺

G910
K70 で気に入らなかったメディアキーの配置は G910 では個人的に望ましいと思われる配置となっています。ボリュームダイヤルは柔らか目。
ただし、メディアキーは前述のとおり「水色一色」でして、もう少し頑張ってほしかった感じ。

インジケーター周辺

G910
WinlockやCapsLock/NumLock/ScroolLockのインジケーターはやはり水色固定
WinLockキーは「ONのときのみ点灯」なのに説明が書いてないので押してみないと何のキーか判りません。(まあ、一回押せばわかるか)
せっかくのフルカラーLEDキーなので、各種機能キーにステータスごとの発色設定ができるようにしないのはなぜでしょう?
RazerもCorsairもやってませんが。
(正確にはCorsairは 一部可能)

買いか?

G910
価格帯からいうと競合するのはまずRazer Chromaでしょうか。

Razer Blackwidow Chroma

  • LEDが暗い
  • キートップが変
  • カチカチしない
  • 若干ショートストローク
  • Synapse2.0を使わない
  • LEDのカスタマイズは同程度
  • 天下のロジクールの品質とサポートが受けられる
  • 少し大きな机が必要
  • Gキーが多い
  • USB端子を一つしか消費しない
  • マイクヘッドフォン端子+USBHUB機能が無い
Corsair K70 RGB
  • LEDが少し明るい
  • 「かな」表記は最低限
  • 安い
  • 日本語サポートがある
  • ハードウェアが安定している
  • 細かなLEDカスタマイズに劣る
  • CherryMX用のキートップが流用できない
  • 大きいな机が必要
  • Gキーがたくさんある


という感じです。

各社基本的な「キーボード」として安心して使えるレベルにはあるのですが、そもそも「イロモノ」を選ばなければほかの選択肢もあるわけなので、やはりRGB系キーボードは「RGB」が評価基準なのではないでしょうかね。
CorsairがLEDのカスタマイズ機能が現時点で最強なんですが、若干不安定さがあるのと価格が難点。それが無ければおすすめしたいところなんですが・・・

それよりもキーボードプロファイルが分厚くて、どうもしっくりこない。
ということで押入れ行き決定。

ARXコントロールに関しては G910 専用機能では無いので、特にアドバンテージにならないかと。「ゲーミングソフトウェア」が導入されていればだれでも利用可能です。

ギャラリー