Roccat Tyon

Tyon
ROC-11-851-AS
RoccatTyonマウス。
古いところだと、MSやLogicool、新興勢力と言われたRazer。
ゲーミングマウスなどというニッチな、ある意味縮小傾向のPC向け周辺機器市場はあまり利益を生まなくなり、結果大きくなる会社にとってはより利益を生むプロダクトに主軸が移っていくわけで、現在のゲーミングマウスのリリースが活発なのはまだ小さな第三勢力。
その中にあって最近日本でも入手しやすくなってきた Roccat社のマウスを試したくなりましての入手。
聞くところによれば、「喋るらしい」ということで興味津々w



ところで、Roccatのマウスは某レビューサイトではやたらと盛んにレビュー記事が上がっているのですが、なぜですかね?そして高評価ばっかりなのはなぜですかね?
優れた製品だから?高評価ばかりだとかえって気持ち悪くないですかね。


アンボックス

Tyon
流行なのか最近よく見かけるマグネット式開閉機構付きの紙パッケージ。
どこかRazerっぽくもあります。

Tyon
この手のパッケージは店頭で中身を見ることができるので外人受けがいいんですかね?
日本ではなかなかパッケージの中身の実物をみる習慣がないので。

Tyon
それほどものすごい先進機能やギミックはありませんが、特徴を上げますと。

  • ボタンが多い
  • なんかすごそうなソフトウェア支援機能が盛りだくさん
  • でかい
  • 白い(黒いのもあるよ)
  • 本体が重い
  • ドイツ製(製造は中国)
  • クリック(スイッチ)がかなり重い

そして結構お高い価格設定(13800円)。
G502が3台買えますよ高級マウスですなあ~

それにしては意匠面はそれほど高価な加工をしている感じには見えませんし黒い部分はラバーコート。白はプラスティッキーです。
ああ、USBプラグに商品名がシルク印刷されているんですね。
でも布巻ケーブルは結構固い。

Tyon
ライオンかなにかの絵はシルバーのシルク印刷。場所が場所だけにかすれたりしそうです。マウスホイールに加えソール外周が透過光。LEDの発色が良くきれいです。
ホイールとは個別に設定可能です。

左:Tyon 右:G502
「大きい」と聞いていましたが、現在メイン使用中のG502と比べると確かに少しデカい。
特に横幅が広めで少し持て余し気味。
またマウス自体もかなり重い部類で、G502の錘なしよりもさらに重い。
それよりもソールの滑りがよろしくないので、一層重く感じます。

SteelSeriesの9HDマウスパッドを使っていますが、これ滑りがすごく良くて気に入っているんですが(ロジの純正より滑ります)、Tyonで使うとあまり滑らないなという感じです。
Tyonのソールの問題なのかもしれませんね。

アナログスティックがついている

Tyon
マウスの左側面にアナログインプットのできるレバーがあります。
一般的なxinputデバイスとして動作するようです。
XBOXコントローラーなどキノコ型スティックではできないような微妙なアナログ操作ができるようですが、はたして使いどころがどれほどあるかはわかりません。
もしかしてこの機構が価格を押し上げているとすれば、この機構の無いKoneあたりがよろしいのかも知れません。

他のデバイスとの問題

Tyon以外にジョイスティックなどUSBコントロールデバイスを使わない場合はこのままで運用しても問題ありません。
が、筆者の場合、XBOXコントローラーやG25 が装着されていると、DirectInputのデバイス番号が安定しません。

例えば、OS起動直後は

  • JOY1=G25
  • JOY2=Tyon

この状態で、XBOXコントローラーをプラグすると

  • JOY1=G25
  • JOY2=Tyon
  • JOY3=XBOX

となりますが、ここでTyonのプロファイルが「移動」したりするとすると、

  • JOY1=Tyon
  • JOY2=XBOX
  • JOY3=G25

などとTyonに若いデバイス番号が割り当てられてしまうので、ゲームによってはJOY1時台にキーアサインしていると、Tyonで操作することとなり、デバイス番号を元にキーアサインを保持しているアプリケーションの期待値とデバイスがアンマッチすることになります。
たとえば、AssettoCorsa では都度設定変更しないとアクセル全開。ステア不能という状態になってしまいます。
毎回、アサインを変更するのも面倒なので、デバイスを殺すことに・・・

found Device Manager > Virtual XInput Device
暫定対策

せっかくの機能ですが、複数のUSBコントロールデバイスを併用する環境の場合は、TyonのXInputを殺してしまうのが現状のワークアラウンドです。
とおもったけどNG。
Virtual XInput を停止するだけではダメ。

デバイスマネージャから Virtual XInput Device を右クリック。

Roccat Virtual XInput device > Properties > Disabled
このデバイスを停止します。
これでTyonを別のUSBポートに繋ぎ直さない限り、XInputデバイスとしては機能しないので、他のコントローラーデバイスのIDも安定します。

↑ダメ。現在試行錯誤中。

なお、Tyonの設定も変更しておいたほうがよいでしょう。
私のおすすめは、Scroll Up/Down (Shift使わない前提)

Tyon side button settings / 7 and 8 button change into scroll up/down



背中にももう一つ左右に動くレバーがあるのですが、これも操作できるか微妙な場所にあります。デフォルトはボリュームアップダウンw
なお、こちらはデジタル入力の模様(XInputへアサインも可能)。

Tyon
その他、左右クリックの端に2個づつ。ボタン有。
左クリック側の2つがDPI変更に割り当てられています。
右側はLeftCTRLとShiftだったかな?

で、どうよ?

Tyon
マウスの操作性とか評価するのはレビューサイトでいくらでも見つかるでしょうから、そっちにお任せ。私の場合、そういうことはあまりどうでもよくって、普通に使えればそれでOK。

そして「イロモノ」の方が重要w

たとえばきれいに光るLEDであったり、各種ギミックだったり。デザインだったり。
最近めっきり真っ黒なマウスが多いのですが、たまには白いのも新鮮(Tyonは黒が人気だそうですが)です。
また、DPI変更時などに発せられるボイスもなかなかの趣です。
ソフトウェアの挙動も比較的安定している印象ですので、安心して使えるマウスといった感じでしょうか。

ただ日本語ローカライズがイマイチ(一応、解説が出る)です。